コラム

フェンネル豆知識

フェンネルは英名ですが本場イタリア名ではフィノッキオと言います。もともとラテン語のフェニクルムから来ており再生という意味をさします。栽培していますと冬に枯れていても春には株元から新しい新芽が出てきます。この力強さから再生の意味を持つ名前となったようです。

フィノッキオで思い浮かぶ物語がありませんか?そうですイタリアの物語ピノキオです。木の人形に命が宿すところはラテン語の意味と一緒で命を宿す野菜としてイタリア人にとっては欠かせない野菜となっているのです。

フェンネルの香りの効果はアネトールで胃腸の働きをを活発にし消化を助けてくれます。もう一つ魚貝類を生で食べるとアニサキスという寄生虫の卵が胃で孵化し胃屁にかみつき激痛を起こすことはよく知られています。食べる量にもよりますがかなり高い駆虫効果が得られるようです。(食品衛生研究所調べ)  それゆえ魚介類の臭い消しだけで無く古来より相性が良いと書かれております。

調理:根株の肥ったところは煮込み料理、スープ、サラダがとても美味しいですが、葉についてお話をします。イタリアでは葉はあまり重要視しておりませんがフランスでは中心の葉をコユゲといい繊細な葉に固有名詞を付けてサラダや付け添えのアレンジに使っています。葉全体は魚の煮込みなど臭い消しと香り付けに使いますが親指から小指くらいの太い部分は3~4cmにカットしてブランデーに氷砂糖と一緒に漬け込んで2~3週間もすればとても香りの良いリキュールが出来ます。食前酒として美味しくいただけます。

5月下旬になりましたら冬のフェンネルほど大きくありませんが収穫となりますのでご利用ください。お待ちしております。

関連記事一覧

  1. この記事へのコメントはありません。