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農産物供給の現実

今年の夏ごろからコメ不足が叫ばれてスーパーからお米が無くなる事態が発生しました。これは単なる時限的影響でなく今後日本が抱える農産物の供給不足を評したものだと認識しています。お米については肥料や諸材料費の高騰で生産原価を割って業者に買い入れていただいているのが現状です。野菜についても40~50年前は大量生産大量消費の元,生産及び消費も活発でしたが、現代のように高齢化と少子化の影響で大型産地でも消費の減退で生産が減少しています。現在生産者の高齢化と利益の出ない農業に見切りをつけ離農または耕作放棄している方が多くなっているのが現実です。本日も東京の業者の方からお電話をいただきました。パセリの供給量が極端に少ないので1ケース5~6万円(1枝@400円以上)もしているそうです。パセリは妻物野菜なので極端かもしれませんが、主要野菜の大根などもその影響が出始めているようです。市場価格で1本@400~500円もしてたそうです。消費の減退要因には物価高や所得が伸び悩んでいる現実がありますが、消費者の方にも農産物の安定供給を測るにはどうしたらよいか考えてもらいたいです。ファームでも 11月頃から一般野菜も含めたラインナップでアリスの庭直売所を再開します。皆様方と末永くお付き合いをさせて頂く為にも健康で質の高い野菜を提供すべく頑張りますがそのためには再生産できる適正価格の形を維持したい思っています。これからは農産物だけでなく社会全般に人手不足や消費の減退で全てのものが入手しにくくなり相手の顔が見える状態でないと商品を手にすることが出来なくなるかもしれません。皆様と一緒にこうした問題を考えていきたいと思っています。

次回は国内消費が減少する中で利益を出すことが出来なくなり輸出に活路を見出している企業の現状を報告したいと思います。

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