イタリア野菜に惚れたきっかけと今後の取り組み(2)
フェンネルとの出会いによって私のイタリア野菜に対する興味は高まるばかりでした。少ない資料を集めてみると興味を惹かれる野菜が多いのにびっくりしました。今では世界中に広まったラデッキオ(トレビス)などもイタリアの一部でしか生産されていない地域野菜にすぎないものでした。とはいえイタリアから種子を購入するす伝手もない私には恩師にお願いしてフェンネルの種子を分けていただくしかありませんでした。種子と基本作型の資料をを入手することができ自宅の畑に播種してみましたが、発芽にも困難を極め上質な苗を100株ほど作るのにも苦慮しました。やっとできた苗を定植にこぎつけましたが生育中に枯れたり可食部が割れたり生育しなかったりで収穫できそうな株は1割にも満たなかった苦い経験もしました。イタリア野菜を甘く見ていたこともあり以後本格的に気候、土質、日本に適応した種子改良、栽培技術の習得に努力しました。時と共にイタリア野菜に向けた情熱に協力者も現れイタリアに駐在している友人に話を持ち掛けてくれてイタリアから多種類の種子を送っていただいたこともあります。そのかいあって数年後には東洋一の中央市場、東京神田市場に野菜を少し送るまでになりました。
次回は販売に苦慮・・・
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